FXトレーダーならストップ狩りという言葉を聞いたことがあると思います。
ストップ狩りは我々トレーダーからすれば絶対に避けねばならない現象ですので、特徴や回避の方法を知っておく必要があります。
この記事ではストップ狩りの特徴と対策、ストップ狩りを仕掛けて来るFX業者について詳しく解説していきます。
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ストップ狩りとは
ストップ狩りとはトレーダーが設定した損切り設定(ストップロス)を、何者かが意図的に発動させる為にチャートを操作する行為です。
当然ストップロスが発動するとポジションが損切りされるので、ストップ狩りに遭ったトレーダーは損失が出てしまいます。
ストップ狩りには大口トレーダーが仕掛けて来るパターンと、FX業者が仕掛けて来るパターンの2種類が存在します。
① 大口トレーダーによるストップ狩り
大口トレーダーはストップロスが大量に設定されているであろう価格帯を一気にぶち破るほどの大きな成行注文を仕掛けて来ることがあります。
チャートが急変するほどの大口注文を出されると大量のストップロスが同時に発動し、ロスカットの連鎖が起きるので、一瞬で大きなヒゲが発生します。
つまり大口トレーダーは他のトレーダーをロスカットさせることでチャートが一気に動くことで大きく儲けることを狙っているのです。
この大口トレーダーによるストップ狩りを100%防ぐことはできず、経験と勘で大口の動きを読むしかありません。
② FX業者によるストップ狩り
問題はストップ狩りをFX業者が仕掛けて来るパターンです。
大量のストップロスを故意に発動させるようFX業者がスプレッドを一時的に広げ、チャートが一瞬だけストップロスに掛かるように操作するのです。
普段1~2pips程度のスプレッドが瞬間的に数百pipsまで広がり、ストップロスが発動してポジションが強制決済されてしまいます。
こんなことされたらトレーダーは勝てる訳がないですね
大口トレーダーによるストップ狩りは正当な取引によるテクニックですが、業者が仕掛けるストップ狩りは明らかに違法行為です。
僕たちトレーダーはこのFX業者によるストップ狩りの被害に遭わないよう最善を尽くさねばなりません。
GemForexにおけるストップ狩の事例
海外FX業者の中堅であるGemForexは世界一スプレッドが狭いことや、口座開設だけで2万円が貰える大人気ブローカーです。
しかしこのGemForexには以前から「運営がストップ狩りをしているのでは?」という噂がありました。
僕自身GemForexユーザーでありGemの良いところは記事でたくさん紹介していますが、ストップ狩りをしているかどうかもしっかり報告していきたいと思います。
まず上図を見て下さい。
これはXMの2019年12月23日におけるポンド円の高騰時のチャートです。
午前0時あたりで350pipsほどの大暴騰をしていますが、チャートには特に問題もなく綺麗に爆上げをしているだけですね。
次にこれは同時刻におけるGemForexのポンド円のチャートですが、明らかに不自然な下ヒゲが数本発生していることが分かるかと思います…。
この時、高騰に乗ってハイレバレッジで追いロングを入れたトレーダーの多くはこの下ヒゲによってロスカットされていると思います。
このストップ狩りのように見える現象は俗に「バーコード」とも呼ばれ、GemForexでは稀に報告されているようです。
Gemforexでは過去に何度かバーコード現象が報告されていますが、特にポンド系通貨で発生しやすいようです。
これが実際にストップ狩りであるかどうかは運営のみぞ知るわけですが、トレーダー目線からすれば不自然な下ヒゲが発生していることは紛れもない事実。
このような不自然なヒゲでロスカットされていてはまともな取引はできませんよね。
ではこのようなストップ狩りはどのようなFX業者で起こりやすいのでしょうか?
ストップ狩りはDD業者で起こりやすい
全ての国内FX業者と、一部の海外FX業者ではDD方式(ディーリング・デスク)を採用しており、ストップ狩りはDD方式の業者で起こりやすいです。
DD業者は顧客の注文をインターバンクに流さないことがあり、実際にトレーダーが出した注文がどうなっているかはブラックボックスなのです。
スプレッドを故意的に広げて顧客に損をさせる行為をしても、決定的な証拠が残らないので分からないわけですね。
業者によるストップ狩りに逢いたくない場合は、クリーンな取引環境を提供しているNDD方式の海外FX業者を利用しましょう。
ちなみにさきほどのGemForexはDD業者です。
ストップ狩りに遭わない為には
多くストップが置かれそうなところにストップを置かない
運営側がもし意図的にユーザーのストップを狩りに来ているとしたら、最も多くストップが置かれている価格までスプレッドを広げるわけです。
それを回避する為には、他のトレーダーが置いていそうな価格にストップロスを置かないことです。
もしくはストップを設定しないという手もありますが、これは大きく逆行した時に大きな損失が出ますのでおすすめしません。
ストップ狩りをしてくるFX業者では安易なストップは置かないと覚えておきましょう。
ストップ狩りをしてこないNDD業者を使う
一番の対策はこれですね。
そもそもストップ狩りをしてこない、クリーンなFX業者を利用すればいいのです。
FX業者でスプレッドの狭さを重要視する人が多いですが、僕はクリーンな取引環境や約定力・出金スピードのほうが大事だと思っています。
スプレッドが広いXMが最大手FX業者であり一番人気が高い理由はここです。
スプレッドの狭さは一切抜きにして、取引環境や出金に関して信頼できる海外FX業者を3つ紹介しておきます。
項目 | |||
運営歴 | 10年 | 7年 | 5年 |
取引方式 | NDD | NDD | NDD |
約定力 | 高い | 高い | 高い |
レバレッジ | 888倍 | 400倍 | 500倍 |
出金拒否 | 無し | 無し | 無し |
公式サイト | XM | AXIORY | TitanFX |
運営歴やユーザー数、金融ライセンスから安全性を考えるならやはりXMが一番です。
AXIORYは過去に明らかなストップ狩りがありましたが、しっかりトレーダーに対して損失補填をしてくれています。
安全第一ならXM、スプレッドの狭さも同時に考慮するならTitanFXをおすすめします。
もしGemForexから乗り換えるならこの3社のどれかにしましょう^^
ストップ狩りは補填される場合がある
ストップ狩りに遭ってしまった場合、ロスカットされてしまって泣き寝入りする人が多いようです。
しかし業者によってはストップ狩りによって起きた損失を補填してくれることがあります。
このトレーダーさんは海外FX業者AXIORYでストップ狩りに遭ったとSNSで報告していましたが、後日AXIORY運営側から「損失分を補填致します」とのメールが来たそうです。
実際に226,591円が返金されたとのこと。
自分から業者に問い合わせて補填を要求するケースはよく聞きますが、FX業者側から補填を申し出て来るパターンは珍しいですね。
AXIORYの信頼性が高い理由はこういうところにあると思います。
ストップ狩り被害に遭った場合、自分のポジション情報や不自然なヒゲが発生したチャートのスクショを撮ってFX業者に補填を要求するメールをしてみましょう。
スプレッド拡大=ストップ狩りではない
スプレッドが大きく広がることでストップが発動し、ロスカットの連鎖によってチャートに大きなヒゲを付けることをストップ狩りと紹介しました。
しかしスプレッドが広がることは全てのFX業者に起こり得ることで、スプ拡大=ストップ狩りというわけではありません。
- 取引の流動性が低い時
- レートが急変した時
- カバー先が少ない時
この時に限ってはスプレッドがどうしても広がってしまう
例えば大きくレートが変動した時や、取引の流動性があまりにも低くなっている時はFX業者はスプレッドを広げることがあります。
これはFX業者が損をしない為に取っている行為であって、トレーダーのストップを狩りに来ているわけではありません。
単なるスプレッド拡大なのか故意的なストップ狩りかどうかを100%見分けることは難しいということだけは覚えておきましょう。
まとめ
GemForexは特定の通貨において不自然なヒゲをつけることは事実です。
しかしそのほとんどがポンド系通貨であることが多いので、GemForexではポンド通貨を触らなければいいだけとも言えます。
そしてストップ狩りを考慮しても、スプレッドが狭いことや入金ボーナスがあることはかなり魅力的。
自分のスタイルに合っているならGemを、そうでなければ他社を利用するといいでしょう。
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