今日はドル円を50pipsで利食いしました
FXをやっているとpips(ピップス)という言葉を必ず耳にしますよね。
「100pips取った」「25pipsで損切りする」というような使い方をし、pipsを理解すると多くのトレーダーと値幅の共有ができるようになります。
この記事ではピップス(pips)の意味や計算方法をについて詳しく解説していきます。
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ピップス(pips)とは
pipsとはFXにおいて為替レートの値幅を表す単位のことです。
例えば米ドル円が110.000円の時にロングを入れ、110.500円で利確したとします。
これは「0.5円幅で利確」「50銭幅で利確」という表現になりますが、これをpipsで言い換えると
「50pips取った」という表現になるのです。
円建て通貨の場合は100pips=1円になります
pipsをもっと分かりやすく覚える方法があります。
基本的にFXでは為替レートを110.000円のように小数点第3~5位まで表示しています。
そしてpips表記では小数点の一番右の桁が0.1pipsとなるのです。
これを覚えておけばもうpipsで悩むことはなくなります^^
下枠でpipsの例を挙げてみましょう。
例えば米ドル円(USDJPY)の場合
- Bid(売り) 106.350円
- Ask(買い) 106.362円
- この場合スプレッド=1.2pips
豪ドル米ドル(AUDUSD)の場合
- Bid(売り) 0.67730ドル
- Ask(買い)0.67751ドル
- この場合スプレッド=2.1pips
このようにスプレッドの値幅を簡単に表現することができますね。
1pipsの価値を計算する
今日はドル円で50pips勝ちました!
このように50pipsと言われても「それって何円勝ったの?」と思いますよね。
pipsはあくまでも値幅を表す単位なので、何円勝ったかはポジションの大きさ(取引数量)とpipsの2つによって決まります。
ではpipsと取引数量による利益を表で確認してみましょう。
米ドル円(USDJPY)の場合
取引数量 | 1pips | 10pips | 100pips |
1,000通貨 | 10円 | 100円 | 1000円 |
1万通貨 | 100円 | 1,000円 | 1万円 |
10万通貨 | 1,000円 | 1万円 | 10万円 |
豪ドル米ドル(AUDUSD)の場合
取引数量 | 1pips | 10pips | 100pips |
1,000通貨 | 0.1ドル | 1ドル | 10ドル |
1万通貨 | 1ドル | 10ドル | 100ドル |
10万通貨 | 10ドル | 100ドル | 1,000ドル |
ポンド豪ドル(GBPAUD)の場合
取引数量 | 1pips | 10pips | 100pips |
1,000通貨 | 0.1豪ドル | 1豪ドル | 10豪ドル |
1万通貨 | 1豪ドル | 10豪ドル | 100豪ドル |
10万通貨 | 10豪ドル | 100豪ドル | 1,000豪ドル |
これで1pipsの価値をある程度把握できたかと思います。
米ドル円のように円建て通貨ペアは特にイメージしやすいですが、ドル建てや豪ドル建て通貨ペアになると少し慣れが必要ですね。
最初は「1万通貨で100pips取れば大体1万円勝てる」と覚えておけばOKです。
まずは1000通貨で取引を繰り返し、何pips動いたらどれくらい損益が動くのか実際に体感してみるといいでしょう。
pips計算機の使い方
海外FX業者のXMには通貨ペアごとに1pipsの利益を計算してくれるツールがあります。
- 取引したい通貨ペアを選択
- 取引数量を入力
- JPYを選択
- Standardを選択
- CALCULATEをクリック!
- 左下に1pipsの利益が表示される
このツールを使えば、マイナーな通貨ペアでも簡単に1pipsの利益が計算できます!
pipsに慣れないうちは活用してみましょう。
XMのpips計算ツールは1Lot=10万通貨で計算されますので、国内業者の場合は計算結果を1/10するといいでしょう。
値幅をpipsで統一する理由
① 値幅を共有しやすい
FXの値幅をpips表記で統一する理由は、全ての通貨において値幅がイメージしやすくなるからです。
例えば米ドル円で「0.5円幅取った」と言われれば「0.5円幅で利確したんだな」と普通にイメージできると思います。
しかしポンド/豪ドル(GBP/AUD)の場合だとどうでしょう?
GBP/AUDの為替レート表記は1.79115のように小数点5桁で表示されます。
この場合、「0.003豪ドル幅で利確した」と言われても結局いくら勝ったのか全くイメージできませんよね?
確かに円絡みの通貨じゃないと値幅が伝わりにくいですね
しかし「30pips取った」と言えば、どれくらい儲けたのかが伝わりやすいのです。
値幅をpipsで呼ぶことで、全ての通貨ペアにおいて値幅のイメージを全ての人と共有できるようになるということですね!
② 資金力に関係なくトレードの上手さが伝わる
- Aさん「昨日ドル円で10万円勝ったよ」
- Bさん「僕はドル円で1万円勝ったよ」
上記の2人ではどちらのトレードが上手かったと思いますか?
10万円も勝ってるAさんのほうが上手いかな?
と思うかもしれませんが、実はこれだけでは判断できません。
これに条件を加えてみましょう。
- 10万通貨のポジションで10万円を稼いだAさん
- 1,000通貨のポジションで1万円を稼いだBさん
この場合、Aさんは10万通貨で取引しているので、100pipsで利確して10万円勝ったことになります。
しかしBさんは1,000通貨という小さなポジションで1万円勝っていますので、なんと1,000pipsも取っていることになるのです!
実はBさんのほうが値幅をいっぱい取っていたんですね
勝った金額で話をしていると、純粋にトレードが上手いのか資金力があるだけなのか分からなくなってしまうのです。
FXで値幅の話をする時は、なるべくpipsで話すように心掛けましょう!
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